2010 Fiscal Year Annual Research Report
デス・エデュケーションに関するアクションリサーチ:在宅ターミナル推進への社会貢献
Project/Area Number |
20530581
|
Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
河野 由美 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10320938)
|
Keywords | 在宅 / 看取り / デス・エデュケーション / 訪問看護 / ターミナルケア / 家族 / アクションリサーチ / 死生観 |
Research Abstract |
本研究は4年計画の研究である.3年目の作年度では,それ以前の年度同様に訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師に研究協力者として協力要請をした.研究協力者と協働して,在宅での看取りに関する事例を収集するためのデータシートを作成し,それを基にして記録を行い,3年間で45事例の在宅ターミナル療養者・家族の事例データを収集した.あわせて在宅ターミナルケアに関して,訪問看護師へのインタビューを実施した.本年度で訪問看護師と連携したアクションリサーチは終了し,最終年度の来年度はアクションリサーチの結果や収集したデータを詳細に整理・分析する準備をすすめている.なお本研究の目的の一つに,Tomer & Eliason(2000)のCMDAモデルの有効性の検討がある.平成20年度~22年度において,H県が主催する県民を対象にしたターミナルケア講座において,受講者にデス・エデュケーションの認識に関するアンケートを継続実施した.このデス・エデュケーションに関する3年間のデータを基にモデルの有効性を検証し,「デス・エデュケーションに関する調査-死の不安モデルに関して-」と題し,日本心理学会第74回大会(2010)で発表した.本年度はCMDAモデルの有効性を検討するため,看護師に死生観や宗教観等に関するアンケート調査を実施した,配布数428通,回収数395通,回収率92.3%となった.調査結果の一部に関しては,「看護師の死生観と在宅療養への態度」と題し第75回日本心理学会で,「看護師の死への態度と宗教観-死の不安モデルの検証-」と題し第52回社会心理学会にて発表する準備をすすめている. 昨年度開発した「退院時」「ターミナル前期」「ターミナル後期」の3種類のパンフレット関しては,ホームページを開設し,科研費の成果であることを明記した上で,希望者には無料でダウンロードできるようにした.
|
Research Products
(2 results)