2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530599
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
落合 幸子 Ibaraki Prefectural University of Health Science, 保健医療学部, 教授 (80015916)
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Keywords | 次世代育成力 / 親からの存在肯定メッセージ / 基本的信頼感 / 対人的信頼感 / 命の意味づけ尺度 / 必要とされることの喜び / ケア体験 / 青年期 |
Research Abstract |
本研究は、青年の次世代育成力に関連する要因を明らかにし、次世代育成力を育てるために有効な教育的支援方略の開発を目指している。今年度は,教育的支援の効果を測定する道具となる次世代育成力尺度を作成し,「青年期の次世代育成力尺度の開発とその検討」としてまとめた。この論文は,日本母性衛生学会の「母性衛生」(2009年第50巻1号)に掲載が決定している。 次世代育成力の教育的支援の問題は3つの観点から検討する予定である。第1の「前の世代から育てられてきた存在」としての観点については,親からの存在肯定メッセージと基本的信頼感,対人的信頼感が次世代育成力に関連することを検証するという形で行われ,「親からの存在肯定メッセージと次世代育成力との関連」として母性衛生学会に投稿中である。 第2の「次の世代を育てる存在」という観点については,次世代育成力と他者に対する「ケア体験」との関連を検討しようと試み,ケアに関する学会,公開討論等に参加し,ケアについての面接調査を実施して情報を収集してきた。その結果,ケアという観点からではなく「必要とされることの喜び」という観点から検討しようと考え,現在は,その観点から文献を再収集し始めたところである。 第3の「いのちを受け継ぎ伝える存在」という観点については,青年が生命をどのようにとらえるかについての面接調査を実施し逐語記録を作成し,面接結果から「生命の意味づけ尺度」を構成する項目を抽出し予備調査を実施した。次年度には本調査を実施する予定である。
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