2008 Fiscal Year Annual Research Report
パッケージツールと支援サイトによる日本型スクールカウンセラーの学校全体への支援
Project/Area Number |
20530623
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
伊藤 亜矢子 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (50271614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 紀久代 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (10254129)
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Keywords | スクールカウンセリング / コンサルテーション / 学校支援 / 学級風土 / 心理教育 |
Research Abstract |
研究I MEASUREモデルの検討と評価シート作成では、平成20年1月に米国にてMEASURE創始者や実践者に面接調査した結果を踏まえ、平成20年には都内公立中学校4校においてスクールカウンセラー(以下SC)および教職員との共同実践を試みた。その結果、学級風土調査でニーズを明確化しつつ実際にSCによる心理教育など共同実践を行うことでSCの活用や学校全体への関わりが進展した。 研究II 海外の教材資料とその背景資料と検討については、スコットランドとの打ち合わせが難航したため、米国の教材研究を優先し、翻訳試行を行うと共に、全米暴力防止コンソーシアムメンバーとの共同研究を開始した。成果の一部は国際学校心理学会(平成21年7月ギリシア)で発表予定である。また、学校や教師の問題意識を喚起し、新たな協働を提示するには、具体的なイメージを喚起できる映像資料が特に有効であったため、平成20年には、米国の教材を翻訳試行した際やSC活用に向けた校内ワークショップの模様などを録画し、映像資料のDVD化に向けて、資料の蓄積を行った。 研究III サイトの作成とツール提供の試行では、国立教育政策研究所と日立製作所子会社の協力を得て平成20年4〜9月に「サイト入力による学級風土アセスメント自動分析システム」改良試作した。ただし、同時に多数の学級を調査する場合にサイト側の情報受信に困難があるなど多数の同時実施に耐える入力システムには更なる改良が必要であることがわかり高額のため見送りとなった。そのため多数学級への調査は、東京近郊某市教育委員会との共同で、暫定的に入力過程を紙媒体で行った。対象校は小学校115校・中学校51校である。現在多数の同時実施結果の活用について教育委員会等と共同研究を推進中である。
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Research Products
(21 results)