2008 Fiscal Year Annual Research Report
犯罪被害者の支援に関する臨床心理学的研究〜PTSD、CISに視点をあてて〜
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20530653
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Research Institution | Kagoshima Immaculate Heart University |
Principal Investigator |
久留 一郎 Kagoshima Immaculate Heart University, 大学院・人間科学研究科, 教授 (40024004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
餅原 尚子 鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 准教授 (70352474)
関山 徹 鹿児島大学, 教育学部, 准教授 (40363600)
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Keywords | 臨床心理学 / 犯罪被害 / ストレス / PTSD / STS |
Research Abstract |
平成20年度は、1.PTSDの症状を呈している犯罪被害者に対する臨床心理学的アプローチについて、終結ケースや継続ケースの心理療法の回復過程を分析するとともに、国内外の情報収集をし、文化による症状や回復プロセスの違いや共通性、臨床心理学的アプローチの現状について把握する。2.犯罪被害者へのアンケート調査を実施し、症状の把握と、犯罪被害者が求めている支援内容等について明らかにする。3.県警察本部被害者支援室の協力を得て、2006年に回収した、犯罪被害者支援に携わった警察官へのアンケート調査について、そのストレス状況(CIS、二次受傷:STSなど)とその予防とストレス緩和要因について臨床心理学的視点からデータ分析を行う。といった目的、研究実施計画のもと、研究を行った。 その結果、犯罪被害者(性被害、殺人、強盗、暴行、脅迫等)22名へのアセスメント(PTSD)と臨床心理学的アプローチを延べ32回行った。また、症状を煽る危険性から、本人から直接きくことができない事件現場の撮影できる準備が整った。犯罪被害者の症状として、特に「再体験」「神経過敏」症状が明らかになり、加えてその家族の傷の深さ(PTSDと同様の症状)が明らかになった。さらに、児童虐待を受けた40名に対してロールシャッハ・テストを実施し、その心理的状況の把握(共通性と相違点について統計処理を行った)と今後の支援のありようについて考察を行った。 学会発表等においては、警察官に視点をあて、STS (Secondary Traumatic Stress)の現状について発表した結果、その反響は大きく、全国からの関心を集めるとともに、情報交換を行うことができた。
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Research Products
(4 results)