2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530660
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石口 彰 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10184508)
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Keywords | 熟達化 / 視覚 / 方位識別 / 計数判断 / 効率分析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、視覚的認知課題の熟達化過程の検討を通して、熟達化の基準を設定し、熟達化の特性を解明することであり、さらに、熟達者と理想的課題遂行者(理想観察者)との比較による効率分析を活用し、視覚プロセスの階層性を解明することである。 【本年度の実績】 本年度は、研究目的・計画に基づき、方位識別課題、計数判断課題における熟達化の検討を行った。さらに、動作、表情等のノンバーバルコミュニケーションにおける熟達化の検討を追加した。 1. 方位識別課題 個々のガボールパッチに、方位に関するガウスノィズをかけ、弁別閾を測定した。測定法には最尤法を用い、内部ノイズの推定値を計測した。熟達化による内部ノイズの変動を推定した。現在、これらのデータを分析している。 2. 計数判断課題 計数判断課題に関して、空間同時課題、逐次提示課題を行い、熟達化の検討を行った。弁別閾(ウェーバー比)だけでなく、PSEの変動も、熟達化の指標とした。特にPSEのズレをどう扱うか等を含めて、熟達化基準は現在のところ、検討中である。 また、「方位識別課題」と同様に、要素数にガウスノイズをかけ、逐次提示法を用いて、弁別閾を求め、計数判断に関する、安定内部ノイズ量の推定値を求めた。 これらの成果を、アニュアルレポートとして、一部報告した。
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Research Products
(2 results)