2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530660
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石口 彰 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10184508)
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Keywords | 熟達化 / 視覚 / 効率分析 / 計数判断 / ベイズ推論 |
Research Abstract |
本研究の目的は、視覚的認知課題の熟達化過程の検討を通して、熟達化の基準を設定し、熟達化の特性を解明することであり、さらに、熟達者と理想的課題遂行者(理想観察者)との比較による効率分析を活用し、視覚プロセスの階層性を解明することである。 【本年度の実績】 本年度は、研究目的・計画に基づき、20年度の課題を引き続き遂行するとともに、多次元カテゴリー判断課題を行い、その熟達化過程を分析した。 ○多次元カテゴリー判断課題 分散は等しいが平均値が異なる多次元正規分布を設定した。ダンベル状の刺激やそれと同じ構成要素からなる顔刺激を用い、検討した次元(属性)は、明暗、円形部分の半径、棒状部分(顔の場合には鼻)の長さ、高さ等であった。 ○熟達化過程の検討 カテゴリーを1次元から、順次、n次元へと変化させ、それに伴い、判断次元(心的表現)に次元縮小(2次元から1次元)が生じるかを熟達化の目安とした。具体的には、次元数の変化に伴い、一時的な閾値の上昇とその後の低下といった反応パターン、及び最終的な閾値の安定化を熟達化と考えた。 実験的検討の結果、通常の次元縮小効果がみられたが、次元の組み合わせによっては、誤統合が生じた。正親の熟達化基準はさらに検討が必要である。
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Research Products
(4 results)