2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530660
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
石口 彰 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 教授 (10184508)
|
Keywords | 熟達化 / 視覚 / 計数判断 / カテゴリー判断 / 効率分析 / モデリング |
Research Abstract |
22年度の研究成果は以下の通りである。 (1)20年度、21年度の研究を、より精緻化した。具体的には以下の通りである。 ・計数判断課題:刺激群の計数判断に関し、逐次刺激と同時刺激のフォーマット効果、また、視聴覚刺激のモダリティ効果に関し、熟達化過程を明らかにした。 ・多次元カテゴリー判断課題 2次元の基本図形を組み合わせた顔刺激を用いて、多次元カテゴリー判断課題の熟達化過程を調べた。さらに、モルフィング技術を用いて、自己顔判断の知覚特性を検討した。 その結果、熟達化の指標として、課題共通基準および課題独自基準を抽出した。さらに、自己顔判断がカテゴリー知覚としての特性(カテゴリー内での識別性<カテゴリー間での識別性)を有していることがわかった。 (2)モデリングとシミュレーション 方位識別課題、計数判断課題、多次元カテゴリー判断課題の熟達化基準を元に、新たな熟達者を形成し、効率分析を行った。理想観察者の成績は、MCMC法(モンテカルロ法)によるコンピュータシミュレーションで得られた。 また、3年間の研究を総括し、熟達化過程と理想観察者の新たなモデルを含めた、視覚認知システムの基準モデルを構築した。
|
Research Products
(3 results)