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2010 Fiscal Year Annual Research Report

西欧的「人間」教育学の制約性に関する歴史的・文化的比較研究

Research Project

Project/Area Number 20530680
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

沼田 裕之  東北大学, 大学院・教育学研究科, 名誉教授 (80050269)

KeywordsJ.ブルクハルト / ルネサンス / 西欧的個人 / 日本文化 / 人間観 / K. レーヴィット
Research Abstract

(一)本年は、3年計画『西欧的「人間」教育学の制約性に関する歴史的・文化的比較研究』の最終年にあたり「研究実施計画」でのJ.ブルクハルト『イタリア・ルネサンスの文化』の文献学的調査をほぼ完了した。成果はドイツで間もなく出版される予定である。そこに至るために:
(1)平成22年2月、8月、平成23年2月の3回、チューリッヒ中央図書館、およびバーゼル大学図書館で日本の図書館には所蔵されていないルネサンス関連図書を調査し、さらにバーゼル国立文書館でブルクハルト自筆の作業カードを調べ(平成22年2月)、これまでの疑問点を解くことができた。
(2)調査結果について、マインツ大学教授A.チェザーナ教授と意見を交換した。
(二)前2年に引き続き、マインツ大学で上記チェザーナ教授およびE.シュトゥルフホルツ研究助手と『イタリア・ルネサンスの文化』についての研究会を継続し、ブルクハルトが主張した「ルネサンス的個人」なるものが、歴史的・文化的に条件付けられていることをさらに確信した。
(三)本研究の目的は、西欧的人間観と伝統的な日本人の人間観の相違を明確にすべく、ルネサンス期まで遡り、前者の由来を尋ねて、それが日本古来の人間の見方と歴史的にも文化的にも異なることを明らかにすることであった。幸い、平成23年2月マインツ大学で「文化のの多様性」に関する学会が開かれ、そこで講演する機会を得たので、本研究のこれまでの成果を「日本文化の中に立つドイツの哲学者-レーヴィットと仙台」という題で発表することができた。この発表は参加者に反響を呼び、ヨーロッパ文化が必ずしも普遍的ではない、という本研究者の主張がかなり受けいれられ始めていることを実感した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Ein deutscher Philosoph inmitten der japanischen Kultur-Karl Lowith und Sendai2011

    • Author(s)
      Hiroyuki Numata
    • Organizer
      Tagung : Umgang mit kultureller Pluralitat. Respekt, Anerkennung und Grenzen?
    • Place of Presentation
      Johannes Gutenberg Universitat, Mainz(ドイツ)
    • Year and Date
      2011-02-21

URL: 

Published: 2013-06-26  

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