2010 Fiscal Year Annual Research Report
アート活動(演劇、美術)を組み込んだ教員養成カリキュラムの開発、実践、評価
Project/Area Number |
20530704
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
保崎 則雄 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (70221562)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
鈴木 広子 東海大学, 教育開発研究所, 教授 (50191789)
|
Keywords | 演劇ワークショップ / 教員養成課程 / 身体表現 / メッセージ伝達 |
Research Abstract |
本年度は、まず、2ヶ月ほど滞在し調査した米国マサチュウセッツ州のBoston Collegeの教職課程受講生によるTeacher Education Programの評価内容に関する資料を吟味した。骨子となる6つの主張に共通する特徴的なことは、教師は「social justice」を実現する為に働くこと、そしてそれの具体的な教育方法をもつことを目的とする、という項目であり、さらに言語について学ぶことを強調していることであった。具体的には、1)subject matter knowledge、2)pedagogical knowledge、3)pedagogical content knowledgeという分野の知識、方法が指摘されている。 英国のCreativity,Culture and Educationという国家的な教育プロジェクト(当初は、Creative Partnership Programmeとしてスタート)のもとで行なわれているFind Your Talentというプログラムのディテクターに面談し、多くの情報、知見を得た。具体的な活動は、芸術分野を中心として、学校と芸術家(CG、舞踊なども含む)をつなげ、学校の要望に基づき、学校に出向いてワーックショップを行ない刺激と向上を計るとうプログラムである。その場での興味関心の向上もあるが、将来その分野を志向する子どもが増えているということ、もともとは児童、生徒が対象であるが、教員も刺激を受けて授業が変わるということも指摘していた。課題としては、学校との折半で実施する予算のことであり、要望が供給よりも多く、順番が回って来ないこと、プログラム評価が難しいという点であった。 今後、日本で実施することを考えるとするとまずカリキュラムとの整合性、予算、関連団体・協会との連携、組織づくり、などの課題が考えられる。
|