2009 Fiscal Year Annual Research Report
留学経験をもつ大学教授の教育研究活動にみる日本型大学院教育の影響に関する研究
Project/Area Number |
20530715
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小川 佳万 Tohoku University, 大学院・教育学研究科, 准教授 (90284223)
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Keywords | 日本留学 / 大学院 / 韓国 / 台湾 / 中国 / 教授 / 教育研究活動 / 日本の影響 |
Research Abstract |
本研究は、日本で大学院教育を受けた留学生が、母国の大学教授として現在どのような教育研究活動を行っているのかに関する実態調査を通して、教授個人の教育研究活動レベルにおける日本の影響を分析し、そこから日本の大学院教育課程改革への示唆を得ようとするものである。平成21年度は以下のことを実施し、その一部を研究成果として発表した。 第一に、前年度に韓国、台湾、中国の大学院プログラムの比較研究、課程表やシラバス等に基づいて各国(地域)の大学院課程の特徴の分析を行ったが、学問分野は多岐にわたるため、特に理系から工学大学院、文系から教育大学院に絞って行った。本年はその成果の一部として後者の教育大学院のケースについて、他の研究者や大学院学生にも参加してもらい1冊の叢書にまとめた。そこでは、韓国、台湾、中国の教育大学院が、どのような履修要件で、どんなタイプの授業が行われているのかについて詳細に言及されている。どの国もアメリカの大学院教育課程と類似していることが確認できたが(特に博士課程)、博士学位取得に至るプロセスや条件に若干、国別、タイプ別の違いのあることも明らかになった。台湾の大学院に関しては2回学会で報告した。 第二に、前年度作成した質問紙を実際に台湾の一部の大学で実施し、その妥当性等を検討した後、本格的に実施した(次年度完成予定)。また3国(地域)の大学で割合の高いアメリカ留学教授に関して、日本留学教授との比較分析した結果を1回学会で報告した。質問紙調査の成果は次年度に国際学会で発表予定である。
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Research Products
(4 results)