2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530727
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
渡邉 保博 Shizuoka University, 教育学部, 教授 (50141552)
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Keywords | 長時間保育 / 保育内容観 / オーラル・ヒストリー / 設定保育 / 信頼感 / 生活の充実感 / 存在感 |
Research Abstract |
(1)保育時間と保育内容の関連について内外の研究の現状の調査に着手し、(1)保育時間と内容意識(観)の関連について、国内外の原理的・実態調査的・実践史的研究を収集し、(2)長時間もしくは宿泊型(養護施設、養護学校の寄宿舎、高齢者の宿泊施設など)の保育・福祉関連施設における生活時間・内容意識(観)の実践史的研究を収集し検討した。 (2)保育に「中心」を設定する考え方、もしくは「中心/周辺」という見方とその問題点にかかわる原理的な検討を行ために、1970年代以降の、代表的な保育(計画)の原理・概説書を取り上げ、「午前の保育」「設定保育」「課業」「計画と保育者の意図」「教育」などの位置づけを検討した。 (3)保育時間に関する制度史・論争史関連の文献を収集し検討するとともに、研究の対象園(保育者)を選定するために史料を収集し検討した。具体的には、(1)1970年代以降、全国レベルの保育研究運動団体が連年開催した研究集会の『要綱』『報告集』の史料的価値を再検討し、(2)1970年代以降の全国あるいは地方レベルの保育研究運動団体の機関誌(保育時間と内容に関する論稿、提言、論争的記事など)も精査し、(3)研究対象となる中心的な園と保育者を複数選定した。その園の史料を収集し、オーラルヒストリーの手法により関係者への聞き取りも行い、実践史の史料を充実させることができた。(4)その資・史料化を検討し、保育時間の長時間化及びそれと関連した要因によって起こった保育内容観の転換の一部を中間報告の形で学会誌に投稿し、採択された。
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Research Products
(2 results)