2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530727
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
渡邉 保博 Shizuoka University, 教育学部, 教授 (50141552)
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Keywords | 長時間保育 / 保育内容観 / 生活計画 / 設定保育 / アタッチメント / 時間帯式指導計画 / 課業 / 聞き取り |
Research Abstract |
(1)1970年以降1990年に至る保育時間と保育内容の関連について内外の研究について調査を続行し、(1)関連する国内外の原理的・実態調査的・実践史的研究の収集をすすめ、(2)長時間保育との関連で問題になる1990年前後の養護問題に関わるアタッチメント理論の系譜と研究の今日的到達点について文献的検討を行った。 (2)1970年以降の1990年に至る保育時間に関する制度史・論争史関連の文献を収集し検討するとともに、研究の対象園(保育者)を選定し史料を収集し検討した。具体的には、(1)関西のS市における『保育研究会報告書』(昭和49年度~58年度/昭和59年度以降は2年研究に移行のため、昭和60年度・62年度、平成元年度・3年度)、及び同『障害児保育実施概要』(昭和50年度~63年度、平成元年度~5年度、8年度)等を収集した。また、この記録の内容を確認し補強するために、S市における保育課程作成と職員研修に責任を持つ位置にあった関係者に聞き取りを行い、その内容の分析を行った。 (3)保育研究会の講師として、また各園の研修会講師として活躍し、S市およびわが国の保育内容観に大きな影響を与えた人物への聞き取り調査を行った。 (4)以上の資・史料化を検討し、保育時間の長時間化及びそれと関連した要因によって起こった保育内容観の転換についてさらに検討を深め、論文にまとめる準備をすすめるとともに、関連するテーマの論稿を執筆した。
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