2009 Fiscal Year Annual Research Report
学校の内発的改善力を支援する学校組織開発理論の構築とその実践化に関する研究
Project/Area Number |
20530734
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
佐古 秀一 Naruto University of Education, 大学院・学校教育研究科, 教授 (30153969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久我 直人 鳴門教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (20452659)
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Keywords | 学校組織 / 学校経営 / 学校組織開発 / 学校管理職研修 / 学校評価 / 協働 / 学校改善 |
Research Abstract |
(1) 学校組織開発研究の知見の蓄積と理論化 a. これまでの内発的改善力の構築をねらいとする学校組織開発の知見の検討をすすめ,I型(学校にとって一定の課題が明確な場合における実践レベルの協働を進展させる組織開発のタイプ)とII型(学校の実態から課題を生成するプロセスを支援する組織開発のタイプ)の2つの類型に区分できることを見出した。これら2つの類別は,学校が直面している課題の性質によって,有効な組織開発方法論が異なること,すなわち学校の状況に応じて有効な組織開発の方法論が異なることを示すものであり,学校組織開発理論の実践化に対する基本的指針を示すものであるといえる。これまでの学校組織開発理論の基本モデル,方法論の整理に関する研究成果を,佐古(2010)で公表した。 b. 研究分担者である久我は,従来の学校組織開発理論の成果と課題をふまえて,より包括的な組織開発理論として,「主体的統合理論」を構築し,実践研究における検証を行った。久我の理論化については,久我(2010)によって公表した。 (2) 学校組織開発理論をふまえた学校管理職育成研修プログラムの構築 福生市教育委員会との共同研究を新たに展開した。研修内容を学校における目標(課題)の明確化と共有,協働化による組織活性化に重点化,それを展開できる知識とスキルの習得をねらいとした。その成果は,佐古・久我・川越(2010)の論文として公表した。
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