2008 Fiscal Year Annual Research Report
保育職資格の更新制・上進制導入に伴う養成課題-米国保育職と職場マネジメントに学ぶ
Project/Area Number |
20530757
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Research Institution | Seitoku University Junior College |
Principal Investigator |
椨 瑞希子 Seitoku University Junior College, 保育科, 教授 (30269360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 美知子 聖徳大学短期大学部, 保育科, 教授 (80352665)
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Keywords | 保育資格 / 上進制・更新制 / 日米比較 / 職場マネジメント / 専門性発達 |
Research Abstract |
本研究は以下の3点を目的に掲げ、カリフォルニア州オークランド市教育委員会、及び同市に位置するミルズ・カレッジ附属学校(私立)と共同で行うものである。 (1) 日本の保育現場に職員資格の「更新制・上進制」が導入された場合、保育現場ならびに保育者養成はどのような変革を迫られるのかを、カリフォルニア州の制度-保育職資格の6等級化と5年ごとの更新と現任研修の義務付け-とその運用例に学ぶ。 (2) 日本の保育者の職業文化への洞察を深め、これからの保育者養成のあり方を探る。 (3) 日米の保育カリキュラムの差異を保育者の熟達過程や職場構造の違いを含めて描き出す。 H20年度は、(a)調査票の作成準備・文献収集 (b)渡米調査 (c)米国研究者招聘/合同調査と研究交流を計画した。調査票については、日米の保育職資格と保育者養成・現任研修の動向に関する文献収拾の上、ソニー教育財団の『保育に関する意識調査』質問紙の英訳版を作成した。また、同財団より、同調査のクロス集計データの供与・利用許可を受けた。 第1回渡米調査(11月)では、オークランド市の教育委員会及びミルズ・カレッジとの共同研究体制作りを行い、両組織に研究計画書を提出し、それぞれの審査委員会より遂行の許可を受けた。H21年度に予定していた第2回渡米調査を20年度末(3月)に実施し、ミルズ附属学校で校長・教員・実習生・保護者を対象に上記の意識調査を実施した他、職場マネジメントの観察記録を採った。また、オークランド市立保育施設2箇所で予備的な観察を行った。同市公立施設37箇所における質問紙調査は、調査票を中国語・スペイン語に翻訳の上、H21年秋に実施する。20年度招聘は先方の仕事上の都合と日本の学事カレンダーとの折り合いがつかなかったため、H21年度に繰り延べることとした。
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