2009 Fiscal Year Annual Research Report
保育職資格の更新制・上進制導入に伴う養成課題-米国保育職と職場マネジメントに学ぶ
Project/Area Number |
20530757
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
椨 瑞希子 Seitoku University, 教職研究科, 教授 (30269360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 美知子 聖徳大学, 短期大学部・保育科, 教授 (80352665)
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Keywords | 保育資格 / 上進制・更新制 / 日米比較 / 職場マネジメント / 専門性発達 |
Research Abstract |
本研究は以下の3点を目的に掲げ、カリフォルニア州オークランド市の教育委員会、及び同市に位置する名門女子大学ミルズ・カレッジの附属学校(私立)と共同で行うものである。 (1) カリフォルニア州の保育職制度(6等級化と5年更新制・現任研修義務)とその運用例に学ぶ。 (2) 日本の保育者の職業文化への洞察を深め、これからの保育者養成のあり方を探る。 (3) 日米の保育カリキュラムの差異を保育者の熟達過程や職場構造の違いを含めて描き出す。 21年度は、(a) 英文質問紙調査票の改良(b) 渡米調査(c) 米国研究者招聘/合同調査と研究交流を計画、実施した。質問紙調査は、3月に渡米して、オークランド市教育委員会の許可・協力を得て、公立就学前施設全37か所を対象に行った。前年度のミルズ調査で使用したソニー教育財団「保育に関する意識調査」質問紙の英訳版を改良し、それを使用するとともに、その中国語版、スペイン語版を作成して保護者に配布した。回収は、オークランド市教育委員会に依頼し、22年5月に日本に郵送される予定である。また、配布先2か所で、全職位(施設長、教員、助手)各1名の半構造化インタビュー及び保育室のビデオ撮影を行い、職位と学歴の対応、職責、職務内容の差異の把握に努めた。 日本における合同調査は、6月にミルズ・カレッジ附属学校より教員2名、1月にオークランド市教育委員会より職員1名を招聘して行った。6月は新型インフルエンザ発生に伴う制約があったものの02園の観察と協議、1回の教員・学生対象の講演会を実施した。1月は大学院生・教員対象の特別講義のほか、就学前施設3か所での合同調査と協議を行った。講演・講義・協議の内容は録音し、研究資料とした。
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