2008 Fiscal Year Annual Research Report
北海道音更町を事例とした学校規模が学習活動に与える影響に関する研究
Project/Area Number |
20530761
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
須田 康之 Hokkaido University of Education, 教育学部, 教授 (90216474)
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Keywords | 教育社会学 / 学校規模 / 教育効果 / 学校組織 / 学校文化 / 聴きとり調査 / 学力 / 向学校性 |
Research Abstract |
本研究の目的は、北海道音更町を対象とし、学校規模が児童生徒の学習活動である<学級集団の系>と<学力・生活の系>に相反する影響を与えていることを、「学校生活意識調査」と「基礎学力調査」の両方によって実証的に明らかにし、そのメカニズムを解明することにある。研究初年度の平成20年度においては、平成21年度に本格調査を実施するための、研究協力体制の確立に努めた。すなわち、音更町教育委員会を訪問し、教育長、教育部次長、課長に会い、調査協力の要請を行った。また、調査を行ううえで最も重要なポイントとなるのは、小学校・中学校の教員の協力を得ることができるかにかかわっている。そのため、北海道教職員組合十勝支部音更支会の支会長に会い、研究協力の要請を行なった。これと並行して、かつて音更町の小学校と中学校で学んだ7名に聴きとり調査を行い、当時の学校生活を振り返っていただき、学級の様子、教師との関係、音更町という町に対する思いを述べてもらった。加えて、現在音更町の小中学校で教鞭を執られている3名の教員(校長を含む)からも聴きとり調査を行い、音更町の小学校や中学校で学ぶ児童生徒の様子について伺うと共に、規模が異なる学校での勤務経験から、学校規模と教育活動の関連についても言及してもらった。平成20年度は、これらの基礎作業に加え、「北海道学校一覧」を用い、道内の児童生徒数の変遷の基礎データの入力作業を開始し、学校規模変遷の様子が把握できるようなデータベースづくりに専念するとともに、国立国会図書館に赴き、内外の学校規模にかかわる先行研究の文献検索を行った。
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