2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530789
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Research Institution | Yasuda Women's College |
Principal Investigator |
廿日出 里美 Yasuda Women's College, 保育科, 准教授 (40248323)
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Keywords | 実践知 / 発達 / 乳幼児 / 社会文化的アプローチ / フィールドワーク / ワークショップ / 文化間移動 / 活動理論 |
Research Abstract |
初年度にあたる平成20年度は、保育実践にかかわる者が相互に集団のなかで知を構成していく過程を分析するための理論的な枠組みを文献研究とフィールド調査の双方から検討した。この研究は、柔軟で流動的な相互行為を理解し、人とかかわる仕事である教員養成や教師教育プログラムに応用可能な活動システム理論を構築することに意義を見出して、計画・実施されたものである。 文献研究では、最近の20年間で発展してきた「社会文化的アプローチ」について、国内外の研究拠点を中心に最新の情報を収集し、その研究動向を整理・把握した。それらに照らして、国内の関連学会における「研究」と「政策」との関係を読み解く作業を行った。 フィールド調査では、「実践」と深くかかわる、いくつかの先駆的なワークショップ型研修の現場に赴き、予備的な参与観察と関係者へのヒアリングを継続的に開始し、第二年度に向けた本格的な調査の基盤づくりと準備を行った。 それらの研究成果の一部は関連学会のシンポジウムで発表され、次の論文集に概要が掲載されている。 廿日出里美2008「乳幼児期:集団のなかで構築される動的で多様なアイデンティティ(文化間移動とアイデンティティ形成-生涯発達的視点から-)」『日本教育心理学会第50回総会発表論文集』日本教育心理学会、pp.144-145 廿日出里美2009「文化間移動した乳幼児の発達から考える(文化間移動から発達を問い直す-乳幼児期から老年期まで)」『日本発達心理学会第20回大会論文集』日本発達心理学会、pp.52-53
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Research Products
(3 results)