2009 Fiscal Year Annual Research Report
教員志望学生による「開かれた学校」推進教員へのデザイン支援プロジェクトの研究
Project/Area Number |
20530793
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
南部 正人 Hokkaido University of Education, 教育学部, 准教授 (00218075)
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Keywords | 開かれた学校 / 美術教育 / 教師教育 / 地域連携 / 鑑賞教育 / 美術科教育 |
Research Abstract |
本研究では、教員志望学生が専門の造形能力を生かして「開かれた学校」推進教員を支援し、地域活動に参加するプログラムを開発・運営する。このプログラムにより教員志望学生が、「教育的実践力(臨床的実践力・協働能力)・専攻分野における専門能力」を連携の中で実践的に高め、教員としての成員性とともに表現者、地域住民としての成員性を獲得することを目指した。また、支援校が、美術館等の施設・他校・地域住民・保護者との連携を深めることを目指した。 本年は、昨年度開発した汎用性のあるプログラムをもとに、第二段階の個別プログラムを制作した。個別プログラム1は、地域美術館と連携を行い、中学生240名を対象に、鑑賞とアートゲームを実施した。ここでは、中学校教員が、中学生に対して鑑賞プログラムを提供する支援を行った。また、個別プログラム2では、地域美術館2館と連携し、中学生に、中学校美術教員がワークショップ企画を提供する支援を行った。いずれのプログラムも、中学校美術教員が、「開かれた学校」を目指し、周辺中学校、地域美術館、大学と連携し、多様な造形経験を中学生に提供した。本研究に参加した大学生が、このプログラム企画運営を支援した。アンケートの結果、教員志望大学生は次回の参加を期待されるなど、中学校教員、美術館学芸員の関係者から高い評価を得た。
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