2012 Fiscal Year Annual Research Report
日独教師教育における学際的アプローチの比較研究-音楽とことばによる統合的文化理解
Project/Area Number |
20530804
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
中地 雅之 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (30250640)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 音楽教育 / 教師教育 / 日独比較研究 / ことばと音楽 / 国際研究者交流 / 文化理解 |
Research Abstract |
本年度は、これまでの研究内容を集約し、国内外の学会・研究会・芸術祭でその成果を公表した。 実践的プロジェクトでは、教師教育のコンテクストにおける統合的文化理解を目的とし、宮澤賢治「やまなし」「ざしきぼっこの話」をテクストとしたインプロヴィゼーション・シアターを製作・上演した。本プロジェクトに携わったのは、東京学芸大学教育学部音楽専攻の学生・大学院生・卒業生、岩手大学教育学音楽専攻卒業生の教員・音楽教師17名である。発表は、東京・両国シアターX(カイ)開催された第10回国際舞台芸術祭(6月)、および東京学芸大学で開催された日本オルフ音楽教育研究会第25回夏期セミナー(8月)で行われた。その内容と省察は、同研究会会報にも掲載された。 また、研究代表者は、日本音楽即興学会の第5回大会(神戸大学、9月)、パネルディスカッション「音楽即興と子どもの教育」におけるパネラーとして、また、Intenationale Gesellschaft fuer Polyaesthetische Erziehung (IGPE)の第29回シンポジウム(ザルツブルグモーツァルテウム大学、3月)のラウンドテーブル「芸術創造行為の社会的側面」のプレゼンターとして、本研究の成果を踏まえた提言を行った。 さらに、5年間にわたる研究成果を集約し報告書を作成した。これは、研究の概要(1章)、理論的基盤の検討(2章)、受容教授法に関するプロジェクト(3章)、生産教授法に関するプロジェクト(4章)、ドイツ語圏の研究協力者によるプロジェクトの省察(5章)、研究総括(6章)から構成され、ことばと音楽の関連から文化理解を促す10の教師教育のプロジェクトの内容を報告・省察したものである。省察に際しては、W.Roscherの提唱した、統合的音楽教育論の評価・認知・選択・想像・提示・コミュニケーションの6つの視点を用いた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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