2012 Fiscal Year Annual Research Report
考える足場をつくる算数授業を長期間受ける児童の知識の習得と活用の変容に関する研究
Project/Area Number |
20530806
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
石田 淳一 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (70144186)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | 算数科 / グループ学習 / 学び合い / 足場のある算数授業 |
Research Abstract |
平成24年度は、小松市立苗代小学校、小松市立第一小学校、大井町立大井小学校を中心にグループ学習を取り入れた「学び合い」のある算数授業研究を行った。 1.グループ学習の様子をVTRに録り、発話記録をおこして学び合いの様相を取りだした結果、5つのグループ学習の機能、すなわち「わからないことを質問し、聞いて理解できる。」「いっしょに考え、発見を共有できる」「多様に考えたり、方法を評価したりする」「仲間にわかるように、適切な説明を考える」「新たな発見や理由の追究を行う」が見出された。 2.グループ学習の指導プログラムの開発に向けて、平成22年度に開発したクラス全体学習場面のシナリオを参考にしたグループ学習場面のシナリオに修正したものや実際のグループ学習の発話記録を使ったグループ学習の学び合いの仕方の指導を小学校中学年と高学年で試行した。その結果、グループ学習の学び合いの質の高まりが見られる事例を収集することができた。 3.グループ学習の導入は低学年から可能であること、質の高いグループ学習の事例からは、グループ学習の中で子どもは解法を洗練したり、発展的な活動を行ったりすることが分かった。 4.平成22年度に小松市立第一小学校で実施した6年の分数の乗除の授業研究と平成23年度に小松市立苗代小学校で実施した5年の小数の乗除の授業研究をもとに、思考力・表現力を高める小数・分数のかけ算わり算の授業づくりの本を出版した。また平成22・23年度の授業研究をもとに学び合いのある算数授業づくりの本を出版し、研究成果を発信した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)