2010 Fiscal Year Annual Research Report
ドイツにおける中等社会系教科目の学力像に関する研究
Project/Area Number |
20530813
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
服部 一秀 山梨大学, 教育人間科学部, 准教授 (60238029)
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Keywords | 社会科教育 / 地理教育 / 歴史教育 / 公民教育 / 学力 / ドイツ / アビトゥーア / EPA |
Research Abstract |
平成22年度においては、ドイツの後期中等地理教育における主要な学力像を明らかにするため、現地での聞き取り、授業観察、資料収集を踏まえつつ、諸州のギムナジウム上級段階における地理科のレアプランの基本動向を把握するとともに、各州文部大臣会議(KMK)による地理科のアビトゥーア試験統一基準(EPA)の分析を行った。この分析の結果を全国社会科教育学会第59回全国研究大会にて発表した。また、後期中等地理教育の学力像との関連において、前期中等地理教育の主要な学力像についても具体的に捉える必要があったため、ドイツ地理学会版教育スタンダードにおける課題例の分析を行った(この教育スタンダードについては本研究の開始に先立って既に分析を行っているが、その後に課題例が付加されたため、再度取りあげた)。この分析の結果を日本地理教育学会第60回大会にて発表した。これらの考察に基づき、同国の後期中等地理教育における学力像の特質や意義などについて、「ドイツ後期中等地理教育の学力像」(『山梨大学教育人間科学紀要』第12巻)としてまとめた。 さらに、平成22年度では、ドイツの後期中等社会系教科教育における学力像を明らかにするための準備として平成21年度に行った考察の結果を「近現代史教育のカリキュラムレベルにおける質的変革の論理」(『社会系教科教育学研究』第22号)としてまとめた。平成23年度においては、この成果を踏まえ、後期中等歴史教育の主要な学力像について取り組みたい。
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Research Products
(5 results)