2010 Fiscal Year Annual Research Report
テクノロジーを利用した数学的探究における意思決定の様相と授業設計のための指針
Project/Area Number |
20530815
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
飯島 康之 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30202815)
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Keywords | 科学教育 / 数学教育 / テクノロジー利用 / 授業設計 / 作図ツール |
Research Abstract |
本研究では,主として次のことを行った。 (1)これまでに作成した研究授業の記録や,関連する資料(数学的探究の記録および,想定される数学的探究の多様性に関する分析や,それらを基にして行った授業設計の概略)をまとめ,学部(2,3年生)の授業(数学科教育CII)の中で,それらを利用し,各自の教材開発や授業設計,そして指導案作成のために利用した。 (2)事例ごとの数学的探究の記録に関しては,一般に公開されている web(http://iijima.auemath.aichi-edu.ac.jp/gcwiki/)の中に蓄積し,研究授業に関する資料や学生が作成する教材等は,学内専用のweb(授業ビデオライブラリ,授業用のWiki)の中に蓄積した。 (3)上記の知見をもとに,2011年1月27日に,愛知教育大学附属名古屋中学校において,鈴木教諭による研究授業(畑の境界線の引き直しの問題)を行った。この研究授業に際して,事前の教材開発・授業設計・模擬授業実施と検討・修正や,授業の協議会および,授業後の授業分析のそれぞれのプロセスにおいて,上記の学部の授業(数学科教育CII)や大学院の授業(数学科授業研究II)との連携を行った。数学的モデル化の観点からの教材開発など,いくつかの観点での教材開発と授業設計に関する有効性の検討を行うことができた。
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