2008 Fiscal Year Annual Research Report
中学生の社会認識構造の変容過程とその形成に関する縦断的発達研究
Project/Area Number |
20530823
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
加藤 寿朗 Shimane University, 教育学部, 教授 (30274301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅津 正美 鳴門教育大学, 学校教育学部, 准教授 (60284329)
前田 健一 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90101451)
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Keywords | 社会認識発達 / 縦断的研究法 / 社会認識構造 / 社会認識形成 |
Research Abstract |
本研究では,中学生の社会認識の発達プロセスに関する実証的データの収集と社会認識の発達に即した社会認識形成の基礎理論の検討・構築を行う。具体的には,以下の3点を研究目的として設定した。(1):中学生の社会認識構造(社会のわかり方)の変容過程について,量的・質的調査を通して具体的に明らかにする。(2):社会認識構造の変容を促進する条件及び指導方略について実験的な授業を行いながら明らかにする。(3):(1)と(2)の研究成果に基づきながら,生徒の社会認識の心理発達に即した社会認識形成の基礎理論を検討・構築する。 本年度は,上記研究目的のうち,特に(1)(2)に対応した研究を進めた。具体的には以下のような研究を行った。 (1)生徒の社会認識発達の質的転換期として想定される時期(中学2年生後半〜3年生前半)に焦点を絞った短期縦断的調査の調査問題案(歴史問題,公民問題)を作成し,予備調査を行った。 (2) (1)の調査結果をもとにして,本調査で使用する調査問題の策定と分析方法の検討を行った。 (3)生徒の社会認識発達を促進する指導方略を仮説的に提示し,中学校社会科地理的分野の単元開発と実験的授業を行った。授業結果の分析を通して,指導法仮説の有効性と問題点を検討したが,結果の詳細な分析は,次年度の課題として残された。
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Research Products
(2 results)