2008 Fiscal Year Annual Research Report
身体を使った遊びを通して自然現象を理解する動く遊具の開発
Project/Area Number |
20530847
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
村松 俊夫 University of Yamanashi, 教育人間科学部, 教授 (00262642)
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Keywords | 教材開発 / "触知"による教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、様々な形態が持つ基本的な性質(動き・錯視)について、造形芸術的側面と科学的側面からアプローチし、造形教育(デザイン)のみならず理科教育(物理)や数学教育(幾何学)の見地からも有用な内容を、体験者が直接手で触って感受できる、あるいはそれに乗って遊ぶことができる大型の教育遊具として開発することにある。 平成20年度の実施では、先行研究での課題であった「A study of tangible-Zero」のバランス調整に重点を置きながら、人が乗って回転の原動力となる体験型作品「Space walk on the earth」を試作した。これは、保健体育の領域にも関連する内容を盛り込むことも視野に入れた結果である。 構造はステンレススチールパイプの3重楕円とし、内側の2つを支柱方向へ偏芯させることで、円錐の中心軸寄りに重心を移動させることに成功した。この工夫を加えた結果、60kg程度の人間が搭乗すると体験者の体重移動により滑らかな回転を得ることができた。 だだし、構造上の安全性と動きの雄大さを重視したため2mを超える大きさになり、軽量な女性や中学生以下の生徒・児童には搭乗が難しい試作となった。今後の研究展開では、重量の軽減と構造の簡素化が課題になる。 この研究成果は、21年度の展覧会における展示(モダンアート展、2009年4月23日〜5月7日、東京都美術館)、ならびに学会における口頭発表(日本図学会、2009年5月10日、筑波技術大学)、査読付き学会誌投稿で公表する予定である。 展示に際しては、鑑賞者や体験者から広く意見を聴取し、その反応等を調査したうえで次の試作への参考資料とする。
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Research Products
(1 results)