2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530854
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
福本 謹一 Hyogo University of Teacher Education, 学校教育研究科, 教授 (80165315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 直樹 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (30113806)
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Keywords | デザイン教育 / 問題解決学習 / 英国デザイン教育 / 美術教育 / ピーター・グリーン / スコットランド / 工芸教育 / 創造性 |
Research Abstract |
本研究の主要目的は「デザイン教育における現代的コンセプトの再構築」であるが、具体的には、第一に、問題解決型学習の現代的可能性についての検証をすること、第2に、デザイン学習と構成教育の有機的連関に関する研究と提言である。第1の目的に関して、英国の問題解決型のデザイン教育をモデルに、その歴史的検討も含めて海外の研究協力者を招聘して平成20年8月に国際シンポジウムを大阪国際交流センターにて開催した。シンポジウムのテーマは、"Creativity and Innovation?Changes in School Art and Design Education in the United Kingdom"であり、これに関して福本は「ピーター・グリーン以降のデザイン教育における問題解決学習」という趣旨に沿ってコーディネートした。シンポジストの一人でロウハンプトン大学教授のレイチェル・メイスンは、「創造性、デザイン思考、技能的知識の関係について」、また英国デザイン教育学会会長のジョン・スティアーズは「創造性と革新性?英国学校におけるアート・アンド・デザイン教育の変容」、また、ストラトクラウド大学の講師グレン・カッツは「スコットランドの学校におけるデザイン教育」という題目でそれぞれ発表を行った。これらの発表は、70年代以降の英国のデザイン教育の動向を紹介するとともに、デザイン教育と工芸教育との関係、デザイン教育疲弊の原因、国家的カリキュラムの方向性と美術教育全体への影響などを包括して、今後のデザイン教育のあり方を検討する共通認識を与えた。その後は、メール等のやり取りによってデザイン教育教材の開発の視点についての検討を行った。
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Research Products
(13 results)