2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本舞踊を教材とした「日本の伝統・文化」の理解教育に関する教員研修プログラム開発
Project/Area Number |
20530855
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Research Institution | Kobe Shinwa Women's University |
Principal Investigator |
畑野 裕子 Kobe Shinwa Women's University, 発達教育学部, 教授 (80167585)
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Keywords | 日本の伝統・文化 / 日本舞踊 / 教員研修プログラム |
Research Abstract |
本研究は、国際社会に生きる日本人として、多様な文化を尊重できる態度や資質を育む教育を推進することができる教員の資質・能力の形成を目指して、「日本の伝統・文化」の理解教育を推進する教員研修プログラムについて、日本舞踊を教材とした試案を作成し、実践的にを試みるものである。 本年度は、初年度として、教員研修プログラムの原案作成のために、「日本の伝統・文化」理解教育、「日本舞踊」とその教育に関する実践・資料等を、フィールドワーク・インタビューを含めて収集し、整理・検討した。 その主な結果をまとめると、次のようであった。 「日本の伝統・文化」の理解教育に関して「日本の伝統・文化」に関する学習指導を実施している学校の実践報告を収集した。例えば、東広島市の小・中学校では、杖道、茶道、尺八・琴の授業実践、蔵人を表現したオペラ等の実践が公開されている。また、日本舞踊研究の基となる舞踊研究について概括すると、西欧を起源とする舞踊や学校教育におけるダンスに関する研究は数多くみられた。そして、「日本舞踊」とその教育に関する実践的な研究に関しては、数少なかった。しかし、近年、モーションキャプチャーを用いた工学的な日本舞踊の動作分析が始められており、それらの研究の概要について確認することができた。 このような実践報告や研究手法の資料収集により、今後の日本舞踊を教材とした「日本の伝統・文化」の理解教育を推進する教員研修プログラム開発の基礎となる貴重な資料を検討することができた。
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