2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530856
|
Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
田畑 博敏 鳥取大学, 大学教育支援機構, 教授 (70128049)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 和雄 鳥取大学, 大学教育支援機構, 准教授 (00140533)
桐山 聰 鳥取大学, 大学教育支援機構, 准教授 (70423423)
|
Keywords | 日本語運用 / 教授方法 / 授業設計 |
Research Abstract |
本研究では、中教審大学分科会小委員会において「学士力」提案の内容として挙げられた日本語運用能力と論理的思考力について、学生の日本語運用能力を高め、また論理的思考力を育成する方法および能力の評価方法を開発することによって、グローバル化社会に対応できる教養教育の構築を目的とする。研究の総括である本年度は、以下に示す通り、日本語運用能力に重きを置いたモデルカリキュラムの設計とモデル授業の開講を行なった。(ア)モデルカリキュラムの設計:学生に論理的なノートテイキングを行わせるテンプレートを開発し、既存の授業の中に組み込むことを計画した。(イ)モデルカリキュラムの実施:後期開講の受講生数50人規模のオムニバス授業において計画を実行した。(ウ)教授方法・評価方法の検証・確立:学習者のノートテイキングについて、講義内容の文脈を階層化して捉えさせるテンプレートを完成させ、テンプレートに従って執筆されたレポートの構造を分析して、複数の評価指標を用いて、執筆者の論理的思考力を定量的に評価することが可能となった。オムニバス授業の成績評価を一元化して、且つ本研究で開発したレポートライティング指導方法と評価手法を適用することによって、既存の授業において本研究成果を組み込んで波及効果を得られる見通しがついた。平成23年度にはさらに、教養科目に属する2つのオムニバス授業に対して本研究成果を適用することになっており、所期の目的を達成することができた。
|