2010 Fiscal Year Annual Research Report
日本の学校における多文化教育のカリキュラム・モデルの構築
Project/Area Number |
20530864
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
森茂 岳雄 中央大学, 文学部, 教授 (30201817)
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Keywords | 多文化教育 / 多文化共生 / 多文化カリキュラム / カリキュラム開発 |
Research Abstract |
平成22年度は、主に下記の3点を中心に研究を行い、研究成果を学会発表や論文として公にした。 1. 平成20・21年度に収集した多文化教育関連文献資料の整理・公刊 これまでの内外の資料調査を通して収集した多文化(共生)教育関連の文献資料の文献目録を作成し、公刊した。(森茂岳雄・中山京子「多文化教育・多文化共生教育に関する邦語文献目録」馬淵仁編『「多文化共生」は可能か-教育における挑戦-』勁草書房、2011年) 2. 多文化教育のカリキュラム・モデルの基本的要素の抽出 前年度の研究において調査した諸外国、及び日本における多文化教育のカリキュラム開発の先行事例の中から、学会、学校、教師が主体として行った事例の検討を通して、その特色やカリキュラム開発の視点を明らかにし、日本の学校における多文化教育カリキュラム・モデル構築の基礎となる内容構成の視点や課題を抽出し、論文としてまとめた。(森茂岳雄「学習領域『多文化社会』」日本国際理解教育学会編『グローバル時代の国際理解教育-実践と理論をつなぐ-』明石書店、2010年、及び森茂岳雄「多文化共生をめざすカリキュラムの開発と実践」馬淵仁編『「多文化共生」は可能か-教育における挑戦-』勁草書房、2011年) 3. 多文化教育のカリキュラムの実践に向けての具体的事例の提示 多文化教育のカリキュラムの具体例として移民をテーマにした学習単元を取り上げ、その教材開発やカリキュラム構想について、連携研究者と共同で内外の学会で発表するとともに、その一部を論文として発表した。(森茂岳雄・中山京子「移民学習論-多文化共生の実践に向けて-」日本移民学会編『移民研究から多文化共生を考える』御茶ノ水書房、2011年、刊行予定、掲載決定)
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Research Products
(6 results)