慢性疾患の子どもの保健管理に焦点を当てた標準支援計画の開発

2010 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 20530873
• Research Institution: Hirosaki University
• Principal Investigator: 葛西 敦子 弘前大学, 教育学部, 准教授 (80185735)
• Keywords: 慢性疾患 / 保健管理 / 標準支援計画 / 養護教諭 / 特別支援教育

Research Abstract

慢性疾患の子どもが学校生活を円滑に送りQOLを高めるため、養護教諭には教職員の共通理解のもと「個別の支援計画」の立案・実践が求められる。本研究では「個別の支援計画」立案の基準となる「慢性疾患の子どもの保健管理に焦点を当てた標準支援計画」の開発を目的とした。
1.慢性疾患の子どもの「個別の支援計画」立案のための事例検討:弘前大学教育学部附属小学校養護教諭とで,気管支喘息の子どもの事例検討をし「個別の支援計画」を立案した。
2.科目「看護学」での「慢性疾患の子ども支援のための養護計画の立案」:養護教諭を目指す学生のための講義・演習
(1)養護教諭養成課程2年次学生の後期「学校看護学演習」において,養護教諭の実践事例(循環器疾患,アトピー性皮膚炎,てんかん,脊柱側弯症)に対しての慢性疾患の子ども支援のための養護計画を立案した。
(2)養護教諭養成課程4年次学生の前期「臨床実習」において,各診療科に入院している病気の児童・生徒が学校に復帰したときのための「慢性疾患の子どもの支援」のための養護計画を立案した。統合失調症(18歳の女子生徒),急性リンパ性白血病(中学校1年生女子),特発性脊柱側弯症術後(小学校6年女子),バセドウ眼症であった。
3.日本養護教諭教育学会誌の論文"「慢性疾患の子ども支援のための養護計画」フォーマットの提案-糖尿病の子どもへの実践事例での試み-"を投稿し査読中である。
4.研究成果報告書の作成。