2008 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害学生に対する臨床医学のe-ラーニングと特別支援学校へのネットワーク構築
Project/Area Number |
20530878
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
大越 教夫 Tsukuba University of Technology, 保健科学部, 教授 (80203751)
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Keywords | 視覚障害教育 / 臨床医学教材 / e-ラーニング / 神経内科学 / 臨床医学総論 / 視聴覚学習教材 / 特別支援学校 / はり師国家試験 |
Research Abstract |
本研究の目的は視覚障害学生に利用可能で,有用な教材作成が最も重要であり,画像添付,音声解説などが備わつた教材の作成を目指す.その結果ダ20年度は,私の専門領域の中で直接授業を担当する神経内科学と臨床医学総論に焦点を絞り,他の科目の教材の見本となるべき教材の作成に着手した.具体的には,その教材の基礎となる視聴覚教材の材料となる資料収集を中心に作業を進め,臨床医学教材オリジナルの神経症候学の写真スライド約2,000枚,不随意運動や神経症候のビデオ約500件を作成,編集した.この作業は本研究の中核であり,20年度にこの資料を確保できた点は大いに意義がある. e-ラーニング教材の元となるテキスト概要を作成し,原稿の構想およびキーワード説明集の作成を開始した.キーワードの目標は1語の解説を50〜100字として約3,000語と目標としている.20年度は数十語のレベルではあるが,徐々に増加しつつある.教材の完成原稿はできないが,「神経内科学」および「臨床医学総論」に関しては,e-ラーニング教材の骨格が完成した.この骨格となるテキストについて少数の程度の異なる視覚障害学生に利用を試行しているところである。この点に関して有用性が証明できれば,骨格の完成によりその後の教材作成の飛躍的に進展が期待できる. 本研究の意義および重要性は,本学の臨床医学系科目におけるe-ラーニング教育を推進し,視覚障害者の自宅学習支援のためには教材を充実させ,本学の学生への教育に進歩をもたらし,はり師国家試験合格をはじめ,専門職への自立を促す.さらに,全国の特別支援学校専攻科理療科にも教材を提供し,相互交流を図ることである.
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Research Products
(6 results)