2012 Fiscal Year Annual Research Report
視覚障害学生に対する臨床医学のe-ラーニングと特別支援学校へのネットワーク構築
Project/Area Number |
20530878
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
大越 教夫 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (80203751)
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Project Period (FY) |
2008-10-22 – 2013-03-31
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Keywords | 視覚障害教育 / 臨床医学教材 / e-ラーニング / 視聴覚学習教材 / 特別支援学校 / はり師国家試験 |
Research Abstract |
1.研究の目的:視覚障害学生の教材は、墨字、点字、DAISYが主体であるが、図表などの理解が難しい。視覚障害者が自学自習するための視覚障害情報保障機能を有する新規教材やe-ラーニング教材を充実させ、本学の学生で検証し、他の視覚障害者の教育機関への普及を図る。 2.成果:(1)カード式学習教材の作成:筋テスト、経絡経穴自主学習テストの2種類を作成し、UDボイスペンを用いて音声データ(人工合成音声)と一緒に学べるような教材を作成した。高度の弱視学生の自主学習に極めて有用であった。(2) UDボイスペンを用いた人体解剖模型:骨および筋の解剖模型に名称、機能を音声データとして記憶させたUDボイスペンに標識シールに接触することにより音声を聞ける教材を作成した。全盲あるいは弱視学生の補習に利用し、ある程度有用であった。(3)ビデオ教材:「神経内科学」の教材を作成し、学生に学内LAN配信およびCDにて配付し、実際の試験直前学習に利用した。学生の学習意欲が高まり、多くの学生では自己学習に有用であり、ほぼ全員から比較的良好な評価を得た。 (4)E-Book教材、動画・音声付き教材:「神経内科学」、「臨床診断学」の一部ではあるがパワーポイント教材をE-Bookに変換した。通常の履修では学習内容の理解が困難な理学療法学の学生3名に対して新教材を用いた「神経内科学」の補講を実施し、全員が国家試験レベルの追試験にて単位を取得できた。DAISYおよび動画・音声付きの教材は、少数の学生でのみ使用内容を調査した。墨字プリントや点字資料と併用することで音声のみでも十分理解が深められ、試験での高点数につながった。 (5)成果発表:論文、学会、学内の研究会にて内容を公表した。 3.意義・重要性:この研究では視覚情報保障の方法を工夫した図や画像、模型など多角的な教材も有用であることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)