2008 Fiscal Year Annual Research Report
学齢期における言語発達支援に向けた評価法の開発と支援ニーズの類型化
Project/Area Number |
20530880
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
大伴 潔 Tokyo Gakugei University, 教育実践研究支援センター, 教授 (30213789)
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Keywords | 言語発達 / アセスメント / コミュニケーション / 特別支援教育 / 発達障害 / 学齢期 / 言語能力 |
Research Abstract |
幼児期における言語発達アセスメントが求められているものの、確立した評価法の乏しい現状を受け、昨年度までに、6歳までの幼児を対象とする評価法を開発した。一方、学齢期以降も、特別支援学級や特別支援学校在籍の児童生徒のみならず、通級による指導を受けている通常学級の児童生徒の多くが言語・コミュニケーションに課題をもち、学習や対人面で困難を抱えている。本研究では、学齢期における学習・学校生活の基盤となる言語スキルを整理・体系化し、これらを評価する課題を考案して学齢児用の評価法を開発すること、および、支援目標の設定につながるアセスメント情報の活用方策を提言することを目的とする。 20年度には、学習・生活場面における効果的な言語・コミュニケーションのためのスキルを検討し、発達段階を査定するのに効果的な評価項目を抽出した。現時点での評価軸は、「言語指示の理解と表出」「話しことばによる文章の理解」「文章の読解」「語彙知識」「状況説明」「文の構成」「問題解決など」「音韻意識」の8領域である。これらを評価するための具体的な課題項目を考案した。また、学習や対人場面に必要と思われる言語・コミュニケーションスキルについて調査を実施している。並行して、算数、理科、社会科などで用いられる抽象度の高い語彙を教科書からの抽出も行い、さらに、語彙・文法・語操作領域の研究知見のまとめから、幼児期以降の言語能力の発達について整理を行っている。
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Research Products
(3 results)