2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20530890
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
牟田口 辰己 広島大学, 大学院・教育学研究科, 准教授 (40282371)
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Keywords | 特別支援教育 / 視覚障害 / 盲児童生徒 / 歩行指導 |
Research Abstract |
最終年度にあたる平成23年度は、本研究の目的である「盲児童の歩行指導プログラム」を作成した。さらに研究報告書を製作し、平成24年2月には全国の視覚特別支援学校および大学等の関係機関へ送付した。 1.盲児童の歩行指導プログラムの作成 我が国で唯一ともいえる文部省発行「歩行指導の手引」(1985)に掲載されている指導事項を整理し、これらを元に、特別支援学校(盲学校)で実践している教師が求めている先天盲の児童生徒に有効な歩行指導プログラムを作成した。作成に当たっては、筆者が特別支援学校(盲学校)勤務時に実践してきた指導内容、特に算数数学の図形領域と社会科地図指導との関連を踏まえた空間概念の獲得に有益な歩行地図の理解を促す指導事例集としてまとめた。また、現在歩行指導を担当する教師にとって実際の指導に役立つ学習指導案形式で提供できるよう心がけた。 2.歩行指導に関する特別支援学校(盲学校)への実地調査 1で作成した歩行指導プログラムの有効性を検討するため、近隣の特別支援学校(盲学校)にその活用を依頼した。さらに各校の実態を踏まえた具体的指導と留意事項の再検討を行うため3校への実地調査を行った。 3.新たな歩行補助具(パームソナー)の盲児童に対する活用法の検討 白杖の限界を補う歩行補助具(パームソナー)について、昨年に引き続き検討を加えた。-特に日常では白杖を用いない室内移動において、廊下の横断や階段段差の発見といった具体的な歩行場面での活用方法について検討した。
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Research Products
(1 results)