2009 Fiscal Year Annual Research Report
吃音のある子どもの吃音及び自己に関する学習支援プログラムの構築
Project/Area Number |
20530900
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Research Institution | The National Institute of Special Education |
Principal Investigator |
牧野 泰美 The National Institute of Special Education, 教育支援部, 主任研究員 (80249945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 勘由 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 教育支援部, 総括研究員 (30280572)
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Keywords | 吃音 / 通級による指導 / 自己認識 / 吃音認識 / 言語障害教育 / 自己肯定感 |
Research Abstract |
本研究では、吃音のある子どもが自己の吃音と上手く折り合い、自己肯定感を培っていくために、子どもが個々の状況や発達段階等に応じて、吃音及び自己について、どんなことをどのように学んでいけばよいのか、その指標、内容を明らかにし、支援プログラムを構築することを目的としている。本年度は研究2年次にあたり、文献及び実践報告からの資料収集、通級指導教室担当教員、成人吃音者、保護者からの聞き取り調査の継続とともに、実践事例に関する協議に取り組み、吃音のある子どもの吃音や自己の話し方等に関する学習内容・方法についての検討を進めた。文献及び実践報告とりわけ吃音受容、吃音理解、自己認識等を取り上げている研究・実践、吃音者の生活意識についての調査研究等の収集・整理から、通級指導教室において、吃音に対して多角的、総合的な取り組みが多く見られる等、現在取り組まれている実践の傾向や、吃音と自己との関係についての知見を得ることができた。成人吃音者に対しての、吃音を自覚した頃の状況やその後の経緯、吃音に関連して知っておくべき事項等に関する聞き取りや、通級指導教室担当教員に対する、指導内容・方法に関する聞き取りからは、学齢期において子どもが知っておくと有益と考えられる事項について、「吃音自体に関する知識」と「吃音者とその暮らしに関する情報」の二つの観点から整理できた。また、通級指導教室担当教員からの聞き取り及び実践事例の継続収集と協議を通して、子どもが自己の話し方について学んだり考えたりする際の指標となる事項及び実践方法について整理を進めることができ、具体的な実践例をいくつか形作ることができた。次年度は、得られた資料の精査とともに実践研究を進め、指導内容・方法に系統性をもたせ、通級指導教室での実践に利用できるようにまとめる予定である。
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