2008 Fiscal Year Annual Research Report
15世紀以降のヨーロッパの地域統合におけるネーデルラントの中心性
Project/Area Number |
20539002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
奥西 孝至 Kobe University, 経済学研究科, 教授 (20211815)
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Keywords | ヨーロッパの地域統合 / 中心性 / ベルギー・オランダ / 価格 / 流通構造 |
Research Abstract |
年度途中よりの開始となった平成20年度においては、15世紀以降のヨーロッパの地域統合におけるネーデルラントの中心性についての研究を研究協力者と共同して進める上での基礎的研究・準備作業に重点をおいて研究を進めた。 まず、9月中旬にベルギーに出張し、エリック・トゥーン教授(ヘント大学)とは、地域統合の進展がネーデルラントの農業に与えた影響に関しての研究報告の概要の打ち合わせ、ならびに、ヘント大学と共同して公開するデータの詳細についての打合せにより、価格を中心とするデータ公開は国際社会史研究所IISHにおいてのみ行うこと決めた。また、エリック・アールト教授(ルーヴァン大学)とは、ブルゴーニュ公国財政およびブラバント都市とヨーロッパの地域統合の進展との関係についての研究打合せにより、研究集会での報告の概要を決めた。さらに、オランダの研究協力者であるウィム・ブロックマンス教授(オランダ高等人文社会科学研究所NIAS所長)とは、論文集の刊行に向けた準備についての話し合いを行った。その後、2009年1月下旬にオランダに出張し・ヤン、ヴァン・ザンデン教授(国際社会史研究所IISH・ユトレヒト大学)を訪問し、まず、研究集会「ヨーロッパ地域総合における低地地方の位置」の開催について話し合い、2009年8月のユトレヒト大学での国際経済史学会に合わせて行うことが難しいため、開催を延期し2009年9月にユトレヒト大学に滞在する間に詳細を決定することとした。これらに合わせて行うことが難しいため、開催を延期し2009年9月にユトレヒト大学に滞在する間に詳細を決定することとした。これらの訪問と平行して、ネーデルラントの中心性に関する文献をもとに学界の動向を整理するとともに、平成19年度の在ベルギー大使館への赴任によって中断していた穀物価格等の数量データの定性的要因組み入れた多層的データベースの作成作業を進めた。
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Remarks |
基盤C
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