2010 Fiscal Year Annual Research Report
15世紀以降のヨーロッパの地域統合におけるネーデルラントの中心性
Project/Area Number |
20539002
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
奥西 孝至 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (20211815)
|
Keywords | 中心性 / 地域統合 / ネーデルラント / 15世紀以降 / 価格変動_ / ヘント |
Research Abstract |
科研の最終年度にあたる平成22年度においては、これまでの研究で得られた成果をヨーロッパでの学会、シンポジウムを中心に公表するとともに、今後の研究を進める上で必要となるヨーロッパの研究者との連携の拡大に努めた。まず、2010年4月にベルギーのヘントで開催された第8回European Social Science History ConferenceのTheorizing GatewayセクションにおいてFrom consumption center to gateway city : Ghent and grain circulationと題する発表を行い、ネーデルラント内における穀物価格等の分析から、広域流通する穀物を消費する中心的都市が多元的流通構造の中で、他地域への穀物流通におけるゲートウエイ機能をもつにいたったことを明らかにした。さらに、2010年9月にヘントで開催された第10回Urban History Conferenceおよび2011年1月ヴェネチアで開催されたGateway & Hinterland project workshopにディスカッタントとしてヨーロッパの若手研究者の各報告についてこれまでの研究成果をもとにコメントをした。さらに、2011年3月4日にベルギー・ブリュッセルで開催されたKUBEC Opening Symposiumの1セクションとして、ベルギー、オランダ、イギリスより前NIAS所長Wim Blockmans教授など研究協力者を含む4名の研究者を招聘して、当該科研による研究を総括するシンポジウムHistorical role of Belgium and the Netherlands in European Integrationを組織し、Theoretical understanding and Historical realityと題する冒頭報告を行った。
|