2008 Fiscal Year Annual Research Report
様々な有限幾何学的対象と高次元双対超卵形の関係の研究
Project/Area Number |
20540034
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Research Institution | Takuma National College of Technology |
Principal Investigator |
谷口 浩朗 Takuma National College of Technology, 一般教科, 教授 (60370037)
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Keywords | 有限幾何学 / 有限射影空間 / 高次元双対超卵形 |
Research Abstract |
平成20年度中に得た成果は以下の通りである. (高次元双対超卵形(Dimensional dual hyperoval)を以下DHOと略記する.) 1. 生成空間の次元が最小である2d次元射影空間を生成空間とするd次元DHOの研究について. (1) 2元体上の2d-次元射影空間を生成空間とするDHOから1つの要素(d部分空間)を除いた集合に群が正則に作用しているならば、そのDHOは概体(Near Field)を用いて構成されることを証明した. (ただし、筆者によってかつて発見された「概体を用いた標準的な構成のDHO」になるとは言い切れないところがあり、考察を継続中。もし標準的な構成にならないものがあれば新しいDHOである.) 2. 2元体上の生成空間の次元が2番目である2d+1次元射影空間を生成空間とするd次元DHOの研究について. (1) 吉荒氏によって構成された「QuadraticなAPN関数によるDHO」の双対がまたDHOになるための必要十分条件を見いだした。(投稿中) (2) いくつかの「QuadraticなAPN関数によるDHO」の双対およびその転置で構成されるDHOの具体的な表示を与えた.(これらは当然新しいDHOであると考えられるが、(新しいということの)証明はまだ出来ていない.)
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Research Products
(4 results)