2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540152
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
佐野 隆志 山形大学, 理学部, 准教授 (20250912)
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Keywords | 行列 / 作用素 / レウナー行列 / 行列解析 / 作用素論 / 条件付き負 |
Research Abstract |
22年度は、R.Bhatia氏との共著論文Loewner matrices and operator convexity, Math. Annalenおよび内山充氏の結果を拡張する論文Loewner matrices of matrix lconvex and monotone functions (toap Pear in J. Math. Soc. Japan)を日合文雄氏との共著論文として作成した。研究発表としては16th Conference of the International Linear Algebra SocietyではLoewner matrices and matrix convexity,数理研の研究集会「作用素論における非可換構造とその応用」では、行列凸性や行列単調性とレウナー行列、作用素論・作用素環論研究集会では、Loewner行列について、という題目で、レウナー行列に関する諸結果についての招待講演を行った。また、大学院生との共同研究を、数理解析研究所の研究集会「バナッハ空間論の研究とその周辺」において、Kwong行列についてというタイトルで発表した。これは,Audenaertの最近の結果を踏まえAnti-Loewner行列の条件付き負性についての特徴づけを与えた。一方、作用素空間の幾何構造解析については井ノ口氏と院生とで共同セミナーを1年間行ったが、まだ論文作成までに至っていない。本年度も大学の講義では、自著「マトリックスの世界」を用い、学部生・大学院生の教育に役立て、23年度以降の大学院生4名の育成につながっている。
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Research Products
(5 results)