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2010 Fiscal Year Annual Research Report

2変数退化ガルニエ系の代数解と,代数解による代数構造の解析

Research Project

Project/Area Number 20540207
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

川向 洋之  三重大学, 教育学部, 准教授 (00303719)

Keywordsモノドロミー保存変形 / 差分パンルヴェ方程式 / 差分ガルニエ系
Research Abstract

「研究目的」にも記したように,"微分方程式で定義される新しい特殊関数を見つけ,その性質を調べる"と言う観点に立って,「高階線形常微分方程式の合流操作とモノドロミー保存変形の退化」に関する下記のような研究を行った.
申請者と琉球大学の眞野智行は,「合流操作を考えた場合,従属変数に何らかの関数を掛ける自由度や,変数変換の自由度によって2階の線形常微分方程式では変形パラメータの個数は不変となるが,3階以上の場合ではそのようなことは起きない」と言うことに気付いた.そこで眞野氏とともに,原点と無限遠点,および1で確定特異点を持つ3階のフックス型線形常微分方程式を考え,(この方程式が変形パラメータを持っていないにもかかわらず)この方程式を退化させると,一つの変形パラメータを持つ線形方程式になること,および,この方程式のモノドロミー保存変形からVI型パンルヴェ方程式が得られることを示した.また,退化させる前のフックス型方程式のシュレジンガー変換を退化させるとVI型パンルヴェ方程式になることも示した.なお,"退化させる前のフックス型方程式のシュレジンガー変換"は,適当な変換でArinkinとBorodinが導出したE_6型のパンルヴェ方程式になると思われるが,その詳細は現在研究中である.また,今回用いた手法を使えば,原理的には,差分ガルニエ系も具体的に構成することができるが,こちらの方も現在研究中である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 高階線形微分方程式の合流操作とモノドロミ保存変形の退化2010

    • Author(s)
      川向洋之
    • Organizer
      日本数学会
    • Place of Presentation
      名古屋大学
    • Year and Date
      2010-09-24

URL: 

Published: 2012-07-19  

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