2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540235
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
佐々木 伸 首都大学東京, 理工学研究科, 助教 (80262260)
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Keywords | 理論天文学 |
Research Abstract |
宇宙のエネルギー密度の大部分は,ダークマターとダークエネルギーにより占められていることが,最近のけんきゅうからわかっている.バリオンと呼ばれる通常の物質は,わずか数パーセントを占めるにすぎないが,我々の体をはじめとして,星,銀河などの天体の進化を理解する上で重要であることには変わりがない.これまでの研究により,バリオンの宇宙における総量はわかってきたが,必ずしも全てが観測されているわけではない.観測にまだかかっていないバリオンをダークバリオンと呼び,その検出,物理状態の理解は宇宙論の重要な課題の一つである. 今年度は,数値シミュレーションデータや解析モデルを用いて,ダークバリオンの物理状態,進化の理解をすすめると共に,ダークバリオン観測を主な目標の一つとする天文天文衛星Originの検討を行った.
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