2012 Fiscal Year Annual Research Report
新しい磁気リコネクションモデルの「ひので」による検証
Project/Area Number |
20540242
|
Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
新田 伸也 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 准教授 (30377121)
|
Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
|
Keywords | 磁気リコネクション / プラズマ物理 / 高エネルギー天体現象 |
Research Abstract |
研究目的は、代表者が提唱している磁気リコネクションの新モデル「自己相似モデル」を、主に「ひので」のデータ解析によって検証する事である。H24年度の計画は以下のようであった:「自己相似モデルの相対論化」「自己相似モデルのガイドフィールド入りモデルへの拡張」「自己相似モデルに基づく太陽及びより高エネルギーの天体現象での現象論的予言」「自己相似モデルによってのみ排他的に説明できる現象の『ひので』観測等での検出」。このうち、下記の研究を行った。 1)自己相似モデルの特殊相対論化を行い、相対論効果の顕著な初期成果を得た。モンタナ州立大の研究者と、この成果の妥当性、応用性について検討した。 2)自己相似モデルの応用先として、銀河風の遷音速加速過程の解析を筑波大グループとの共同研究として行った。複雑な磁場構造を持つ銀河風の終端衝撃波近傍で生じるであろう磁気リコネクションへの応用を検討している。このために、まず銀河風が遷音速流となるための条件を明らかにするための解析を行い、3件の学会発表(日本流体力学会、日本天文学会秋季、春季)を行った。また査読論文Tsuchiya et al. 2013(acccepted to MNRAS)として掲載決定した(研究代表者は第3著者)。 3)自己相似モデルの応用先として、非対称電流シートでのモデルへの拡張を開始した。太陽浮上磁束管フレア、地球磁気圏前面現象や銀河風終端衝撃波近傍現象に自己相似モデルを応用するためには、電流シートの両側の物理量が非対称に分布している場合のモデルに拡張することが必要である。愛媛大学のMHDシミュレーション研究者とこの問題について検討し、共同研究を開始した。シミュレーションによって非対称電流シートでのリコネクション現象における不連続構造を確認し、解析的モデルを構築した。現在、このモデルに基づく方程式系を導出中である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|