2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540251
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
佐藤 丈 Saitama University, 理工学研究科, 准教授 (60322294)
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Keywords | フレーバーの破れ / 統一理論 / Universal Extra Dimension Model / 余剰次元 / 商空間 / LHC |
Research Abstract |
標準理論を超える模型の理論的枠組みの一つとして、高次元のゲージ理論がある。 通常はS1を余剰次元とする模型を考えることが多い。これは単に一番取り扱いが易しい余剰次元だからである。本研究ではこの方向の研究として余剰次元の構造が、S2という商空間に成る場合を考えた。このような余剰次元を考えると総次元数が6となり陽子崩壊の問題の解決可能性など様々な利点を持つ。この場合にも、通常のUniversal Extra Dimensionalと同じように模型が構成できることを確かめた。しかし、S2という曲率を持つ空間を扱うことにより、S1で考える場合と違う物理が存在することも見た。特に、LHC実験においてヒッグスの生成率が異なることを確かめた。 また、このような商空間を余剰次元として持つ模型の一般論として、Coset Space Dimensional Reduction法というのがあるが、それに則って、他にどのような模型が可能かについて、商空間の次元が8次元である場合に、全ての商空間に対して調べた。 その結果、超対称性を導入した非線形模型におけるE7大統一理論に近い構造が得られる場合があることが分かった。
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