2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540258
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
白水 徹也 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 准教授 (10282716)
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Keywords | 宇宙論 / ブレーン / 余剰次元 / ダークエネルギー / 重力法則 / 高次元ブラックホール |
Research Abstract |
超弦理論の最近の進展に従えば、我々の宇宙は高次元時空を運動する薄膜(ブレーン)として考えるのが自然であると考えられている。興味深いことに、このブレーンの存在によって余剰次元が非自明に湾曲している。そこで6次元湾曲余剰次元模型における4次元ブレーン上の低エネルギー理論の導出、並びに古典的な曲率の高次補正の考察を行った。その結果、古典理論レベルですら、ブレーン上の有限の理論を得るためには高次補正を繰り込む処方が不可欠であることが分かった。これは今後の湾曲余剰次元模型構築に関する研究に際して、重要な問題提起となるであろう。一方で、湾曲余剰次元の玩具模型である5次元Randall-Sundrum模型の新しい実験的検証法を提案した。特に、実験のセットアップに対するRandall-Sundrum模型から予想されるNewton重力理論からの補正項の評価を詳細に行った点が新しい。
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