2009 Fiscal Year Annual Research Report
対相関とエネルギー密度関数による非対称核物質及び原子核の研究
Project/Area Number |
20540277
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
佐川 弘幸 The University of Aizu, コンピュータ理工学部, 教授 (50178589)
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Keywords | 不安定原子核 / 非対称核物質 / 密度関数 / 対相関 / 巨大共鳴 / テンソル力 |
Research Abstract |
平成21年度は、つぎのような課題を中心に研究も進めた。 1) 現実的対相関と対中性子および対陽子の表面凝縮 対中性子および対陽子はそれ自体は結合状態を作らないが、原子核中では核物質の効果により結合態を作る可能性がある。Bruckner型核子相互作用から決定した対相関相互作用をHF+Bogoliubov理論に応用し、崩壊線上近傍の原子核における対中性子の表面凝縮、及び実験的的検証の研究を行った。また、陽子崩壊線上近傍の原子核における対陽子、の表面凝縮を含めたクーパー対の凝縮相に対するクーロン力の効果および実験的検証の方法を検討した。またglobalな質量公式に対する、対相関のIsospinも研究した。 2) 対相関エネルギー密度関数と中性子星の構造および冷却過程。 中性子星の冷却過程には、熱容量を通じての対相関の重要な効果が知られている。我々はアイソスピンに依存する対相関エネルギー密度関数を用いて中性子星の熱容量を計算し、またその冷却過程に対するハイペロン粒子の効果を調べた。 3) スピン依存型巨大共鳴のteosor相互作用も含めたSkyrme相互作用でのHF+RPA模型による研究。 近年開発されたteosor相互作用も含めたSkyrme相互作用によるHF+RPA計算によりスピン依存型巨大共鳴の研究を行い、Gamow-TellerやSpin-Dipole状態に対するteosor相互作用を研究した。そのなかで、Gamow-Teller状態のquenchingに関する新しい知見を発表した。また、Spin-Dipole状態の、励起エネルギーに関するテンソル力の効果の詳細な検討を行った。
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Research Products
(19 results)