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2009 Fiscal Year Annual Research Report

有限温度の非平衡場の理論における物理量の第一原理からの解析

Research Project

Project/Area Number 20540279
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

青木 健一郎  Keio University, 経済学部, 教授 (00251603)

Keywords非平衡 / 有限温度 / 場の理論 / リプロン / 第一原理 / 統計力学
Research Abstract

平成21年度は有限温度においては,三井隆久(慶應義塾大学日吉物理学教室)との物体の表面の熱ゆらぎの研究が大きく進展し,これを重点的に研究しました.この研究においては今まで測定されていない感度で表面の熱振動のスペクトルを直接測定し,理論的に解析しました.これまで測定ができなかったような複雑流体などについても測定が行えました.この測定法の特色はあらゆる表面に適用できることで,これを用いて,生物体の熱振動も観測し,解析しました.理論的にも,これまでとは異なった新しい解析法を用いています.これに関しては,既に論文を一つ発表し,もう二つ準備中です.さらに,この手法は表面の測定に限らず,汎用性が高いのも特徴で,さらなる実験と解析を行っています.この研究成果には実用的た応用もあると考えています.
時間依存性のある系における非平衡現象についての研究については簡単なモデルを作り,数値シミュレーションを行いました.これにより,興味ある系のモデルを構築し,その性質を解析していく凖備ができました.
量子的な非平衡系を第一原理より扱うために,サーモスタットの理論を整理し,シミユレーションを行いました.境界にサーモスタットを接続し,両端の温度が異なる場合にシミュレーションを行い物理的な解析をしたところ,物理的に理解が困難な状況が生じました.これは物理的に興味深い現象かも知れませんが,その一方,この系の固有の特殊な現象かも知れません.よって,さらに詳しく解析を続けているところです.

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Direct optical observations of surface thermal motions and sub-shot noise levels2009

    • Author(s)
      T.Mitsui, K.Aoki
    • Journal Title

      Physical Review E80

      Pages: 020602(R)-1, 4

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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