2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540280
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
千葉 剛 Nihon University, 文理学部, 准教授 (40324602)
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Keywords | ダークエネルギー / 重力理論 |
Research Abstract |
最近の天文学的観測から、正の宇宙項によって現在宇宙が加速膨張していることが強く示唆されている。ダークエネルギーのある一般相対論での膨張則と同じ膨張則はダークエネルギーのない変更された重力理論でも再現できる。したがって、宇宙の膨張則に限れば、ダークエネルギーの効果と重力理論の変更することによる効果には縮退がある。 そこで本研究では、まず、この縮退を解く観測量に注目し、観測から「ダークエネルギーのある一般相対論」と「ダークエネルギーのない変更された重力理論」とがどの程度の精度で峻別可能か、を将来の観測計画も視野に入れて定量的に明らかにすることを目標とする。 本年度は、高次元の重力の効果によって加速膨張宇宙を説明しようというDGPモデルと一般相対論を観測的に区別する可能性について、日本のすばる望遠鏡や米国のLSST計画等の将来計画を視野に入れた解析を行った。LSSTを用いれば二つの可能性は観測的に峻別可能であることを示した。
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Research Products
(4 results)