2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540280
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
千葉 剛 日本大学, 文理学部, 教授 (40324602)
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Keywords | ダークエネルギー / 重力理論 |
Research Abstract |
最近の天文学的観測から、正の宇宙項によって現在宇宙が加速膨張していることが強く示唆されている。ダークエネルギーのある一般相対論での膨張則と同じ膨張則はダークエネルギーのない変更された重力理論でも再現できる。したがって、宇宙の膨張則に限れば、ダークエネルギーの効果と重力理論の変更することによる効果には縮退がある。 そこで本研究では、まず、この縮退を解く観測量に注目し、観測から「ダークエネルギーのある一般相対論」と「ダークエネルギーのない変更された重力理論」とがどの程度の精度で峻別可能か、を将来の観測計画も視野に入れて定量的に明らかにすることを目標とする。 本年度は、さまざまなインフレーションモデルについて原始重力波のスペクトルを、インフレーション後の粒子の自由度の変化に伴う膨張則の変化も取り入れて全波長域に亘って正確に計算し、再加熱温度とともに将来の衛星による重力波検出器(DECIGO/BBO)による検出可能性がどの程度変化するかを解析した。その結果、カオティックインフレーションモデルで再加熱温度が10^7GeV以上なら将来の検出器により重力波は検出可能であることがわかった。
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Research Products
(6 results)