2012 Fiscal Year Annual Research Report
次世代標準模型の構成ーSUSY SO(10) GUT
Project/Area Number |
20540282
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
福山 武志 立命館大学, 立命館グローバル・イノベーション研究機構, 教授 (40167622)
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Project Period (FY) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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Keywords | GUT / 新物理 / SUSY / 電気双極子モーメント |
Research Abstract |
当該年度の大きな業績としては、2つのレヴューの改定(電気双極子モーメントの研究)と刊行(SO(10)GUTの研究)を行ったことである。標準模型を越える新物理の実験的な発見にとって、最有力な候補の1つである電気双極子モーメントは、机上の実験で行われるが、発見されれば、そのインパクトは、ヒッグス粒子の発見にも劣るものではない。ただ、それは、原子や分子の多体効果を含むため、扱う対象が素粒子から、原子、分子物理学にまで及ぶため、広範囲の知識を、有機的につなぐレヴューが必要であった。私のレヴューは、幸い、世界の理論、実験の研究者の高い評価をうけ、その結果、2013年2月に行われたCPの破れの国際会議(PCPV 2013、Feb. 19-23 Fountain Hotel,India) では、基調講演を依頼された。また、研究は、実験家との緊密な連携のもとで,現在も鋭意行われている。 今1つは、本課題の、中心テーマである、SO(10) GUTのレヴューを発刊したことである。これは、主として我々の10数年にわたる研究の総括であるが、決して我々の論文のまとめでなく、GUTの総括になっている。すなわち、現象論的には、低エネルギーのあらゆる現象だけでなく、陽子崩壊や、レプトンフレーバーの破れなどの、標準模型を越える希現象の予測が調べられた。 またSO(10)にとどまらず、SU(5)や、E_6模型との関連性、SUSYの破れの機構なども調べられ、その結果として、なぜ4次元時空から余剰次元に移らねばならないか、現象と理論のそれぞれの整合性から具体的、且つ詳細に論じられた。また前年度末に、京都大学基礎物理学研究所で行われた、国際会議”GUT2013”の世話人代表として、AIPからProceedingsを出した。(ポスターも含めてすべての発表者の原稿が集まった。)
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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