2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20540293
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
堀田 智明 Osaka University, 核物理研究センター, 助教 (30332745)
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Keywords | 中性子検出器 / シリコンストリップ検出器 / ハイペロン光生成反応 |
Research Abstract |
平成21年度は昨年度に引き続き、課題研究実験の遂行に向け、実験セットアップの詳細検討、検出器系の準備を行った。検出器の一部であるシリコンストリシプ検出器については、京都大学、ソウル大学グループと共同でプロトタイプ検出器を用いた基本動作の確認及びデータ読み出し回路系の開発を行った。また、東北大学電子光科学研究センターの電子ビームを用いてプロトタイプ検出器の性能評価を行った。テスト実験では、検出器を高計数率で荷電粒子が通過する状況を作り、高速読み出し性能の評価を行った。その結果本研究の要求を十分満たす事が確認出来た。中性子検出器の準備としては、米国オハイオ大学が現在所有するプラスチックシンチレーターを借用して実験セットアップの充実することで中性子の検出効率、立体角の増加を図る検討が進み、そのための準備及びセットアップの設計を進めた。本研究課題の実施のためのビームタイムの割り当てを受けるため、現有のレーザー電子光実験装置に中性子検出器を追加することによって成果が期待できる物理の検討を更に進め、「Λ-核子相互作用の測定」という実験提案を平成21年10月のレーザー電子光実験施設共同利用の課題採択委員会に提出し、実験が採択された。レーザー電子光実験全体の実施スケジュールや、レーザー電子光ビーム増強計画の進行状況との関連もあり、本年度の研究は実験の準備段階にとどまったが、来年度は実際にビームを用いた実験を開始出来る予定である。
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Research Products
(1 results)