2009 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイムマグマトモグラフィに向けた震源と解析法の研究
Project/Area Number |
20540410
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山岡 耕春 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (70183118)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 俊樹 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (50210935)
中道 治久 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (00420373)
|
Keywords | 火山 / 減災 / 自然現象観測・予測 / 可視化 / モニタリング |
Research Abstract |
平成21年度は、火山において、能動震源を用いたリアルタイムマグマモニタリングの可能性の検討のために、以下の3つの研究を実施した。 (1)火山地域における低周波信号の伝達効率の確認 初年度に実施した淡路島と異なる地質の場所である栃木県の大谷地域(凝灰岩地質)において、10日間にわたる低周波震源の実験を行った。実験は1~10Hzまでの周波数帯域で、直交2方向に加振を行った。周辺に密に配置された126点の観測網を用いて信号を連続取得した。信号の取得効率を調べた結果、30分のスタッキングにより3km程度離れた地点でも十分なSN比で信号が捉えられることを確認した。 (2)低周波震源信号の高精度化(山岡・渡辺) 前年度淡路における実験で取得したデータの解析を進め、単振動時の信号安定性と、複数信号発生時の信号安定性について、実用上問題がないことを確認した。 (3)低周波震源による火山の構造変化インバージョンの手法開発(渡辺・中道) 具体的な火山として、桜島火山を想定することにした。まず桜島で行われた構造探査データを入手し、観測波形がMATLABにて表示可能になるようなデータフォーマット変換を行った。また桜島で行われた地震波構造探査の解析結果を利用して、桜島における構造モデルを作成した。
|
Research Products
(3 results)